キャリアの下克上を狙う方々へ

3流大卒、新卒大手人材系(人材紹介業)へ就職してから、戦略的にキャリア・スキルアップし、超大手安定IT企業への転職を果たした筆者の実体験をご紹介しています

転職活動のコツ(元キャリアアドバイザーのノウハウ)

こんにちは。ASです。

 

今回は、転職活動に対するコツです。

もう少しかみ砕くと、転職活動のすべては、以下2つの切り口から

考えるべきです、ということを述べています。

 

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①自分が職業人生を置きたい企業はどこか

②その企業は自分をどう捉えるか

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ひとつづつ見ていきましょう。

 

①自分が職業人生を置きたい企業はどこか

当たり前ですが、これが転職活動のゴールです。そしてこれを決めることは

とても難しいです。というか、正解は無いと思います。

自分にフィットした会社は、理論的にはありますが、現実的には無いと思います。

その時に重要となってくるのが「優先度」です。

 

では、どうやって優先度を決めるのでしょうか。

ここでも2つの切り口に分けて考えることをお勧めします。

a)自分の在りたい姿

・自分は、現在と未来において、その瞬間をどのように過ごしていたいでしょうか。

 人生は瞬間の積み重ねです。この視点で考えると、今まで考えていたものとは

 別の項目が出てくることがありますよ。どう成りたい?と聞かれても将来のこと

 なので不確定な部分がありますが、どう在りたい?と聞かれるとイメージしやすい

 かと思います。

・ちなみに、筆者は「強く格好良く在りたい」でした。恥ずかしい。

・ここでは漠然とした内容で構いません。これを具体化していくのが次の作業です。

b)項目の洗い出しと順位付け

・洗い出しは、ある意味簡単です。自分の在りたい姿って具体的にどんな姿?

 それには何が必要?と考えるだけです。土台があるので考えやすいと思います。

・ここで難しいのは「順位付け」です。順位付けとは、ほかならぬ「ほしいもの

 を捨てる」ということだからです。この際に重要なのは、「捨てて納得がいく

 理由があるか」です。それは、捨てるものの有用性の低さでもいいですし、

 ほかに得るものの有用性の高さでもいいです。いずれにせよ、必ず理由を明確に

 するべきです。どちらも捨てられないのでれば、それは両方追うべきですが、

 それが現実的で無いなら、それは自分の感覚が現実離れしているということです。

 どっちか捨てましょう。

・個人的にここでお勧めしたいのは、「人に相談すること」です。ただ、「聴いて

 もらう」ことには一ミリの価値もありません。必ず「理論的に」回答してくれる

 人を探しましょう。繰り返しますが、この一連の作業で唯一無二の絶対軸は

 「理由」です。

 

 c)方法論

相談相手の具体的な関係性はまちまちだと思いますが、一番いいのは

「当たりの転職エージェント(キャリアアドバイザー)」です。転職に関する知識と

実例を豊富に持っているので、判断軸の理由を支える根拠が強く在ります。

また、人との対話も訓練されている(ことが多い)ので、うまく引き出してくれます。

ただし、これには大きな問題があります。

 1)キャリアアドバイザーは個人営業職なので、職業の性質上、転職数を目標と

  して持つため、転職者の考えは最優先と成り得ない

 2)そもそもも「多様な/深い経験を持つキャリアアドバイザーを揃えている」

  ことが会社としての付加価値になりがちです。すると、採用の門戸も割と

  広めです。つまり、質の不均一が起きやすい構造。ということは、当たり

  のキャリアアドバイザーを引くのは大変。

 

この2つを解消するには、元も子もないですが、たくさんのキャリアアドバイザー

と会うことです。”エージェントの中の人”だった経験からすると、たぶん5人に

1人くらいじゃないでしょうか。私がこの人に相談したいなと思う割合はそれ

くらいです。

 ※ちなみに、良いか悪いかわかりませんが、転職者にとって良いキャリア

  アドバイザーの営業成績がいいかというと別です。

 

当たりのキャリアアドバイザーが居やすいのは「求職者のため」を謳っている

会社です。今は売り手市場ですので、その点を重要視している会社であれば、

可能性の話ではありますが、当たりは出やすいと思います。

 ※現に筆者の所属していた会社は早くから強く求職者第一を謳っていました。

  当然、求職者に寄り添うキャリアアドバイザーは多かったです。 

 

 以下にいくつかご紹介しますので、ご参考ください。

 ⅰ)ワークポート

 ・今一番勢いのあるエージェントです。求職者が重要ということをよく理解

  しているので、関係構築に力を入れています。

   

 

  ⅱ)パソナキャリア

 ・業界でも有名な「求職者優先」の会社です。ぜひ一度面談してみてください。

  すぐにわかると思います。

  

 

 ⅲ)ミイダス

 ・ちょっと変わり種、対話型というよりはデータからあなたの

  本当の価値を見出す、という仕組みを保有しています。

 

 

 

②その企業は自分をどう捉えるか 

スーペースが少なくなってしまったので、別エントリーでしたためます。

 

 

良い成果が出ることを心から祈念しています。

また、知りたいことがあればお気軽にコメントください。すぐに記事にします。

 

以上です。 

 

【評価の仕方】転職エージェント

こんにちは。ASです。

 

今回は、”元転職エージェントの中の人”の視点と、実際の利用者だった視点の2つから、

「転職エージェント」という転職活動のツールについて考えてみます。

 

<評価をする目線>

まず、どの視点で転職エージェントを評価したらいいのでしょうか。

転職エージェント自身が謳っているのは大きく2つです。

 

①求人が多い

②親身なサポート

 

・・・どのエージェントでも同じようなことを言っていますよね。おっしゃる

通りで、正直、違いがわかりづらいと思います。

 

①は知名度とある程度の相関があるので、リクルートDODAといった大手なら

満たせるとは思います。

問題は②です。口コミサイトでもいろいろと書いてありますが、人と人との関係性は

十人十色なんてものではないくらい多様なので、ほんの一例くらいにしか捉えられない

(捉えてはいけない)と思っています。

 

では、どうやって2つを評価し、うまく転職エージェントをツールとして使っていくか

を考えていきます。

 

<①求人が多い>

これはもう、企業規模に比例します、としか言えません。当たり前ですね、営業担当が

抱えられる企業の数は物理的に定まってしまいます。

 

よくある「業界特化型」も同じ理論です。大手のITチームと中小IT業界特化型だと、

やはり前者のほうが求人案件は多いかと思います。なぜかというと、案件を預ける側の

立場からすると、応募者が多いほうが母数が増えるため、確率論の視点からだけでも

良い人が採用できる可能性が高まります。もちろん母数の質などの変数もありますが、

基本的な考え方としては間違いありません。

 

ただし、後者のほうが「質の良い」案件があります。それは、業界特化型だからこそ

応募者の質が高まる(または均一化する)ため、採用側からすると、質の高い応募者を

集めることができるというメリットがあるからです。

 

現実に、私がキャリアアドバイザーとして担当させていただいた方で、他の

エージェントで転職を決めましたと案件を教えてくださった際に驚いた記憶が

多々あります。

 

また、求職者の目線からすると、少ない案件を丁寧に進めようとする傾向があるため、

得られる情報が豊富だったり、そうでなくともわかりやすく理解しやすい求人情報と

なっていることが良くあります。

大手は数を捌く確率論の世界でビジネスをしがちなので、質という面では劣る傾向に

あります。元キャリアアドバイザーとしては残念ですが、現実です。

 

ちなみに、おススメの戦略としては、大手1-2社をしっかり押さえた上で、

中小業界特化型のエージェントを「時間の許す限り」登録して、多くの

キャリアアドバイザーに現状を聞いてみる、です。

 

さらにちなみに、皆さんがぱっと思い浮かぶ紹介会社、いくつかあるかと

思いますが、これは企業規模などとの相関はあまりありません。広告費の多寡だけ

です。

 

なので、会社概要を調べることをお勧めします。よく名前を聞くけど企業としては

小さいな・・・という場合、今売り出し中の企業である可能性が高く、まずは登録

が欲しい、という状況であることが推察できたりします。

 

 

 

<②親身なサポート>

ここでしっかりと明らかにしておきたいのは「あなたにとっての親身とは?」です。

まずは今のつらい状況を聞いてほしい人もいるでしょう、相談したいけどなにを

相談したらいいかわからない人もいるでしょう、具体的な情報を仕入れたい人も

いれば、情報はあるから判断の例を教えてほしい人もいます。

 

求めるものは様々なれど、1つ共通しているのは「相手の立場に立って考えられる

キャリアアドバイザーか?」です。キャリアアドバイザーはどこまで行っても

個人営業の仕組みの上で成り立っている仕事ですので、その仕組みがどれだけ

影響しないキャリアアドバイザーなのかということが一つの視点です。

 

ーーーーー

ちょっと裏話。上記の「キャリアアドバイザーは個人営業」は現実です。

ビジネスモデル上、転職エージェントは募集企業からお金をもらうので、

募集企業の要望が最優先です。つまり、キャリアアドバイザーには、

「募集企業が欲しいと思った応募者の入社意思を後押しする」という

要請が働くのです。また、キャリアアドバイザーの目標が「金額」の

場合は、年収が高い企業への後押しが構造上働きます。

一方で、キャリアアドバイザーをやりたいという性格を持つ人は、

上記と相反する嗜好性(転職者のために)を持つことが多いため、上記が

必ずしも悪い影響だけを与えているということはありません。ただ、

土壇場であればやはり数字を優先してしまうというのは人の性ですので、

その点は少し気にしたほうがいいかと思います。

ーーーーー

 

<良いアドバイザーの特徴>

 a)人のサポートが第一。自分の数字は第二

  ・人材業界は、多かれ少なかれ、人の人生をサポートしたいという想いを

   持ったいい人たちの集まりです。その想いがとても強いキャリアアドバイザー

   の場合、自分の数字よりも転職者のことを第一に考えます。実際に結構います、

   数字を優先すれば違う案件を紹介するだろうに、というキャリアアドバイザー。

  ・企業としては良くないかもしれませんが、人としては素晴らしいと思います。

 b)そもそも仕組みのことを考えなくとも数字が挙がる剛腕

  ・「数字?そんなのお客様のことを徹底して考えて仕事をすればおのずと

   付いてくるよ」という男前を地で行くタイプです。このようなキャリア

   アドバイザーに当たれば、転職活動は成功したも同然かもしれません。

 

<アドバイザーの見定め方>

 a)面談を、自分のことを話す場だけでなく、相手のことを聞く場にもする

  ・正直な話、キャリアアドバイザーは、職務経歴書がある程度できあがって

   いる人であれば、面談は10分あれば(必要最低限)完了させることができます。

   ではなぜ90分も120分も要するのかというと、「信頼してもらうため」

   です。単純接触効果という接触回数が多ければいいという理論と、長時間

   一緒にいれば距離が近まるという理論があるので、それを体現している

   だけです。その時間を活かしてキャリアアドバイザーのこともいろいろ

   聞いてみましょう。

   これまでの職業人生での経験、転職した理由、今の仕事の良い/悪い面や

   大切にしていること。これだけでいろいろわかると思います。

   誠実でないキャリアアドバイザーだと、この辺りに話が及ぶと話題を

   変えたがったりしますので、よく見てみてください。

  ・ちなみに、キャリアアドバイザーの前職は、かなり多様です。当時の

   同僚も本当にいろいろな人がいましたので、面白いという意味でも話を

   いろいろ聞いてみるのはおススメです(主旨から外れない程度に、ですが)。

 

 b)素直にお願いをしてみる

  ・簡単なようで実はけっこう難しい「人へのお願い」です。もちろん

   サポートの要望を明確にしておくことが必要ですが「サポートは、具体的には

   〇〇を求めています、お願いしますね」と伝えてみましょう。ちゃんと

   聞いてくれるのは良いCAです。もちろんキャリアアドバイザーも営業職

   なので自身の都合も出してくるかと思いますが、ちゃんとした人であれば、

   お願いした事項も聞いてくれる(またはないがしろにはしない)はずです。

  ・サポートの要望を相談しながら、でもいいかもしれませんね。相談の中で

   うまくキャリアアドバイザーの望むほうに話が進んでいないかは、ちょっと

   注意が必要です。

 

※個人的イチ押しの「親身なサポート」ができる転職エージェント

私の”中の人の経験”と”2回転職をした経験”から、間違いなくおススメできる

転職エージェントは、パソナキャリアです。いろいろと伝えたいことはありますが、

他のエージェントと明確に違うのは企業のスタンスです。どのエージェントも

収入源は採用企業なので、その意向が最優先ですが、パソナキャリアだけは

「求職者目線」が最優先です。以下にリンクがありますが、そこに書いてあることは

紛れもなく真実です。違っていたらコメントでクレームをください笑

 

ちなみに、企業規模も上位に入りますので、「①求人が多い」にも該当します。

 

パソナキャリア

 

 

 

以上です。

【評価の仕方】キャリアアドバイザー

こんにちは。ASです。

 

少し踏み込んで、担当となったキャリアアドバイザー(以下「CA」)を

どのような目線で見るべきか、元CAの立場から考えていきたいと思います。

 

目線は、大きく2点あります。

①「親身な」サポートか

②社内で顔が利きそうか

 

①「親身な」サポートか

 これは、別エントリーからの転載ですが、以下をお読みください。

 

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次に「②親身なサポート」です。

ここでしっかりと明らかにしておきたいのは、「あなたにとっての親身とは?」です。

まずは今のつらい状況を聞いてほしい人もいるでしょう、相談したいけどなにを

相談したらいいかわからない人もいるでしょう、具体的な情報を仕入れたい人も

いれば、情報はあるから判断の例を教えてほしい人もいます。

求めるものは様々なれど、1つ共通しているのは「相手の立場に立って考えられる

CAか?」ということです。CAはどこまで行っても個人営業の仕組みの上で成り立って

いる仕事ですので、その仕組みがどれだけ影響しないCAなのかということが一つの

視点です。

 

では、それはどんなCAなのでしょうか。それは、以下2つのタイプです。

 a)人のサポートが第一。自分の数字は第二のCA

  ・人材業界は、多かれ少なかれ、人の人生をサポートしたいという想いを

   持ったいい人たちの集まりです。その想いがとても強いCAの場合は、

   自分の数字よりも転職者のことを第一に考えます。実際に結構いますよ、

   数字を優先すれば違う案件を紹介するだろうに、というCAは。

  ・企業としては良くないかもしれませんが、人としては素晴らしいと思います。

 b)そもそも仕組みのことを考えなくとも数字が挙がる剛腕CA

  ・「数字?そんなのお客様のことを徹底して考えて仕事をすればおのずと

   付いてくるよ」という男前を地で行くCAです。このようなCAに当たれば

   転職活動は成功したも同然かもしれません。

これを見定めるのは、2つの方法があります。

 a)面談を、自分のことを話す場だけでなく、相手のことを聞く場にする。

  ・正直な話、CAは、職務経歴書がある程度できあがっている人であれば、

   10分あれば面談は必要最低限で完了させることができます。

   ではなぜ90分も120分も要するのかというと、「信頼してもらうため」

   です。単純接触効果という接触回数が多ければいいという理論と、長時間

   一緒にいれば距離が近まるという理論があるので、それを体現している

   だけです。その時間を活かしてCAのこともいろいろ聞いてみましょう。

   これまでの職業人生での経験、転職した理由、今の仕事の良い/悪い面や

   大切にしていること。これだけでいろいろわかると思います。

   誠実でないCAだと、この辺りに話が及ぶと話題を変えたがったりします

   ので、よく見てみてください。

 

 b)素直にお願いをしてみる

  ・簡単なようで実はけっこう難しい「人へのお願い」です。もちろん

   サポートの要望を明確にしておくことが必要ですが「CAさんには具体的に

   〇〇を求めています、お願いしますね」と伝えてみましょう。ちゃんと

   聞いてくれるのは良いCAです。もちろんCAも営業職なので自身の都合も

   出してくるかと思いますが、ちゃんとした人であれば、お願いした事項も

   聞いてくれる(またはないがしろにはしない)はずです。

  ・サポートの要望を相談しながら、でもいいかもしれませんね。相談の中で

   うまくCAの望むほうに話が進んでいないかはちょっと注意が必要です。

 

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②社内で顔が利きそうか

これは、かなーり成果に差が出ます。

営業担当(リクルーティングアドバイザー:RA)は、もちろんですが目線は採用企業側

100%です。そのため、CA側が応募したいと言ってもNGを出すことが多々あります。

本当にたくさんあります。”チャレンジしたいCA”と”企業側の要件を厳格に守りたいRA”

の戦いです。また、RAは求人票や、内部に保有しているこれまでの選考に関する情報

のほかにも、たとえば人事や面接官の人となりから、採用計画、雑談やオフレコで

得た本当に欲しい人材像などなど、たくさんの情報を持っています。

また、RAがしっかりと採用企業に入り込めていると、今度は”チャレンジしたいRA”と

”しょうがないなと言う人事担当”という構図ができます。面接以外のプロセスは足切り

以外の何物でもないので、この足切りをクリアできるということは、応募者にとっては

非常に大きな意味を持ちますし、これこそエージェントを通して転職活動をする意味

だとすらいえます。

 

この最大の良さを図るのは、自分の担当のCAがRAに顔を利かせられるかです。

私が見る限りでも、この点は業績に強く相関しています。完全にCAに拠ってしまう

部分ですが、ぜひチェックしてほしいと思います。

ちなみに、チェックは容易ではなく、RAが関わるお願いをしたらすぐ対応して

くれる(たとえば情報をすぐ拾ってきてくれる)、無理そうな案件に応募してくれる

(口だけかもしれないので面接まで進むと実証)、「RAから聞いたんですけど」という

情報が多い、などの方法があります。

 

 

以上です。